と、いうことでここが幻の桜並木。
画面の右端のほうに国道238号と道道の交差点があります。
そして、ここは網走刑務所二見農場の牧草地の中。
今回のお花見がすごいこと。
どうだ、並木の裏側だ!裏から見ても並木だ! ・・アタリマエダヨネ (-_-;)
なぜこんなことが可能だったか。
それは『網走歴史の会』主催の「中央道路の桜並木を歩く会」に参加したからです。
下の写真、背中で登場が歴史の会の菊池慶一先生。地元が誇る郷土史研究家にして文筆家。
参加者も(私を初め)日頃の行いがいい人ばかりだったのでしょう。ベストタイミングで満開!
菊池先生も「ここまで、タイミングがあったことはなかったなぁ」と仰っていました。
先生から中央道路の歴史などレクチュアを頂いたあと、しばし写真撮影や散策。
持参のお弁当(コンビニおにぎりでしたが)で昼食を取りました。
ジンギスカンも生ビールも余興も無いけど(刑務所敷地内ですから)、心休まるいいお花見になりました。
下の写真、大きくて古い桜です。
この桜並木は、大正2年当時の網走監獄(現網走刑務所)二見の施設長であった人物が植え始めたと記録にあります。
かつての中央道路沿線に植えられた桜、その数は二千本を越えたとか。
百年近く前に植えた桜、樹齢は当然百年以上・・・
オホーツクの厳しい冬の環境の中で、ここまで残っていることも奇跡に近い話。
離れてみると並木に見えるのですが、そばで見ると朽ちてしまった桜も多く、かなりの間隔があいていることがわかります。
現在は、維持活動が行われていないので、このままではこの景色も失われてしまうかも・・・
雄大な景観にして歴史遺産でもある「網走刑務所二見農場の桜並木」。
自分たちにできることはあるのか、よく考えて見なくてはと思っています。
尚、今回の「桜並木を歩く会」は、網走刑務所の特段のご配慮にて実現できた企画です。
普段は、桜の付近に近づく(刑務所農場に侵入する)ことはできません。
桜は、国道側から覗き見ることしかできませんのでご了承ください。