2008年9月8日月曜日

にぽぽの森プロジェクト始動!

にいます。
みんなで歩いてます。 ハイキングに来たわけじゃありません。
一体、何がはじまったのかと言うと・・・・

博物館隣接の使っていない敷地5万㎡を使った自然体験フィールド作り、
『博物館網走監獄 自然ふれあいプログラム (仮称)ニポポの森』いよいよ始動です!!
それにしても長いネーミング。名前が正式に決定したら「ニポ森プロジェクト」ぐらいに略したい・・

地元・東京農業大学オホーツクキャンパスとの連携でプロジェクトは進みますが・・・
あくまで「森づくり」に参加する人たちが主役。
博物館や大学はノウハウや場所を提供しますが、参加者自らが体験し、考え、行動する『参加協働型プログラム』なのです。
地域の自然とふれあうことで、網走の地域を知り、歴史や文化を学び、環境を考えることが目的です。

と、いうことで9月6日、第1回目のプログラム参加者が当館の研修室に集合。
東農大からは動物学、植物学のオーソリティーな凄い先生や環境系サークルFORESTの学生さんたちが。
地元側からは、観光協会、当館友の会などから参加。

森に入る前に、東農大本校の麻生教授(自然環境保全学)から今回のプロジェクトの流れについて講義をいただきました。

(写真↑)テンガロンハットのおしゃれなダンディは、東農大オホーツクキャンパスの横濱学部長、 動物資源学の専門家。
コースに残るエゾシカの足跡や、食痕からいろいろなお話が・・・
(写真↓)左から二番目、参加者の質問に答えているのが、同じく東農大オホーツクキャンパスの鈴木教授、植物資源保全学の専門家。植物については、どんな質問もドンと来いっという感じで頼もしい。
こんな凄い専門家に直接質問ができる機会も中々無いですから、そういう意味でも主催者側ながら凄いイベントになってきたぞと感動・・・
写真に写っているのは平坦な明るい場所ばかりですが、この後、高低差90m近い急斜面を登って、稜線伝いに森の中を移動。
記録担当者だったのですが、一番体力の弱い私は、へばりかけ着いて行くのが、やっとの状態。
シャッター切れませんでした。・・・スイマセン(-_-;) もうカメラ捨てちゃおうかと・・・実は「小隊長専用ルート」をKさんに作ってもらっていたのですが採用してもらえませんでした。


最後に、森の中の平坦な場所に意見交換の場所を設営。
シラカバのベンチやスツールが『森の中の学校』みたいないい味だしてます。
外ごと隊Kさんの力作です。チェーンソーでサクサクッと作ってくれました。

今日のコースのなかで 気づいたこと、意見を発表、交換しました。
「えー、この森は蚊が多くて大変なので、周辺植生を研究して蚊が嫌う植物を植栽しては・・・」とか
「エゾシカやエゾリスなどの動物を夜通しで泊り込みで観察できるような施設を作っては・・」など。
蚊が多いのは仕方ないやと思って20数年、ここで仕事してきました。こういった考え方もあるんですね・・・ワークショップの面白いところです。

交換会の進行をお願いした東農大の木村先生は、各地でこのようなプログラムに携わってきた専門家、和やかに皆さんの意見を引き出していきます。

次回は、10月25日土曜日の午後、10月26日と2日間に跨っての開催予定です。
内容は、この後詳細を検討し発表しますが、できたら子供たちに参加してもらって、「こどもの視点」からの意見を聞かせてもらえればと考えています。 この日は、館内でイベント「落ち葉のプールで遊んでみよう」を開催予定。実施会場を森の中に移動して・・・とかいろいろなアイデアが浮かんできます。(外ごと隊、嫌がるだろうなあ・・・)
プロジェクト参加に興味をもたれた方は、当館・管理係まで連絡をいただければ詳細をお知らせします。とりあえずHP内のお問合せからお願いします。

「ニポポの森づくり(仮称)プロジェクト」は、近日中に当館HP内に専用ブログを立ち上げる予定です。