2008年9月3日水曜日

水車を洗う・・・

外ごと隊のOさんと、Tさんがせせらぎの水車を洗ってくれました。

すいません、もう水も冷たいのに・・・
「小隊長さん、忘れました?この水車誰が作ったか・・」
あっ、そうです。この水車は、今から10年ほど前にOさんが製作したものでした。
Oさんは、家業が馬車製作業、その後は鍛治屋さんをしていらっしゃった方です。

Oさん、もう10年も経つのにきちんと廻ってるし、腐ってないし凄いですね。
「いやー、ワッパ付いたもの作るのは家業だったからね、それより材料が良かったんじゃないの?」
実は、水車を作った材料は、「ヤチダモ」という木なのですが、ただのヤチダモではありません。
当館で復原公開をしている「二見農場建築物群」の移築を行ったときに傷みが激しく復元ができなかった建物の梁(はり)や柱などの部材を、建物の修復に使えるかもと保存していたのです。
その梁の一部から切り出した板で、この水車を作ったのでした。
「小隊長さん、百年も前に建てた建物に使ってた百年以上の樹齢のヤチダモの材だもの。2百年も前に生まれてたんだよ、10年かそこらじゃ腐らないですよ」
その通りですよね。納得です。