2008年9月1日月曜日

開かずの扉が・・・


「小隊長さん、レンガ独居房の中を掃除したいんで、後ろの扉、開錠してもよろしいでしょうか」
舎房管理担当のTさんから、声をかけられました。
そういえば、あの独居房、中を覗くの久しぶりだなあ。

当館で保存しているレンガ造りの独居房、窓が無いことから「闇室(やみしつ」と呼ばれていたそうです。
多分、日本の刑務所で作った独房の中でも一、二を争う厳しい設備でしょう。
普段は、中に入れないよう扉をボルトで固定してあるのです。
折角の機会ですので写真を撮る事にしました。


「それじゃあ、開けますよ」
なんか、どきどきしたりします。ギギギィ~



はい、もう一枚扉が出てきました。
簡単には逃げられない構造なんですねえ。



見てください!このレンガ厚み、40センチぐらいあります(;O;)


「小隊長さん、開きましたよ、中入ってみてくださいよ」
えっ、私から?

暗っ!!

手持ちの照明で照らしてみました。
中の広さは畳2枚あるかないかといったところ。天井が低く背を伸ばすこともできません。
明治時代の厳しい『監獄』を覗いたような気分になりました。

あっ、Tさん、後ろの扉を閉めるのはやめて!