生野菜が入手できなかった時代、冬の間の貴重な栄養源として、大量に漬け込まれた漬物。
大根は、一樽で三千本は入ろうかという巨大な十六石樽で一挙に十数樽を沢庵漬けとして漬け込みました。
一切の添加物を使わず手仕込みで大量に漬け込まれたその味は、たいそう評判が良かったとか。
それは決して塀の外では味わうことのできない『幻の味』と語り継がれていました。
その『幻の味』を再現してみようと行われた08年度『ワークショップ・沢庵漬けを作ってみよう』、
昨年の8月上旬に館内の体験農園に大根の種を蒔き・・・・
11月に収穫、すだれに編んで天日干しをしたのちに・・・・
漬け込みました。
樽はさすがに本物(館内で展示中)を使うことができなかったのでプラスチックのものを使いましたが・・・・
そして待つこと2ヶ月・・・・
遂に完成!! 『監獄たくわん漬』。
館内の記念館調理実習室で保存していたのですが昨年12月が思ったより暖かかったせいか、数樽は廃棄せざる得ない状況に!残念!!
しかし、その中にうまく漬かったものが一樽だけあったのです。
ということで今回、売店で販売できるのは70本のみ。本当に「幻の味」になっちゃいました。
一本200円。館内ミュージアムショップで1/6より限定販売中です。