2009年2月4日水曜日

『雪の独居房』伝説・・(寒獄体験広場)

今日は、寒獄体験広場の人気カマクラ「雪の独居房」について、その歴史に最も詳しいY君に語ってもらおう・・・

(写真:いろいろな都合で背中から撮影・・)
「最初に雪の独房を作ったのは、今から11年ほど前、網走湖畔の冬イベント『あったか網走』会場内ですね。

現在ほど体制が整っていなかったので、観光業界各社がボランティアで一つずつカマクラベースの雪像を作ることになりました。監獄からは当時の「若手」職員有志5名ほどで参加、監獄だけに独房で行こうというアイデアはすぐ決まりました。くり抜くベースとなる雪の塊が四角いので削る部分が少ないというのも良かったんですよ。

でも雪像作りの経験はないし人は足りないし、経費もつけてもらえない・・足りない分は、職員が弟つれてきてたような状況でしたね。バイト代替わりに飯食わせて。
最初に作ったものは今よりも規模が小さく一回りほど外周が小さかったと記憶しています。
約1ヶ月のロングランイベントなので、長持ちをさせるために天井をくり抜いて合板を載せるという補強案もこの時から採用していますね。

次の年から、『あったか網走』会場のカマクラ制作は一般参加も募集、「カマクラ雪像コンクール」になりました。
もちろん「雪の独居房」でエントリー、初年度の最優秀賞を受賞、次の年は細部を詰めて再びエントリー、V2達成ですよ、いきなり。
そのせいですかね、コンクール3年目からは、「雪の独居房」は禁じ手にされてしまいまして『名誉カマクラ』という称号が付いて会場に設置しました。

でもコンクールにも一点出すことになってたんで、同時進行で二基カマクラを製作してましたね。数年は・・制作期間が限られてるので少人数で対応するのがきつかったですねぇ。
あっ、そういえば、小隊長、やっとこのころから会場に手伝いにきてくれるようになったんですよね・・やっと・・・期間中、一回ぐらいは・・・来ない年もあったけど・・・
・・・だって寒いし・・(-_-;)
しかもあなた、何でも格好から入りたがって俺たちにユニフォームあげるよって、わざわざオリジナルデザインで半そでTシャツ作ってくれましたよね。網走の一番寒い1月末の屋外作業するのに半そでTシャツ・・・(えーっ、喜んでたんじゃなかったの・・・(-_-;) 
3年ほど前に、「あったか網走」の内容がかなり見直されて、当館の「雪の独居房」も会場に造ることはなくなったんです。「コンクール」も市民参加が増え、こちらも参加を見送っています。

そんなときに館内冬イベント「寒獄まつり」が始まることになり、会場に「雪の独居房」を作らないかと・・
おかげさまで「雪の独居房」は今年も観光客の方に喜んでいただいていて・・」
はあぁ、なんにでも歴史はあるんですねえ。それでは、この話はこれぐらいで。
ちくしょう・・あのTシャツ自費で作ったのに・・喜んでくれてたと思ってたのに・・・(ToT) )