2009年11月10日火曜日

脱穀

11/8「体験農園ワークショップ・フードマイレージを考える」第3回脱穀開催。
小学生の参加者が挑戦しているのは、「殻竿」を使った大豆の脱穀。
当館の農業体験、基本的に人力でどこまでできるかっというのもお勉強してもらうので・・・
空中でくるっと回転させるのにかなり難儀してた様子。

脱穀の終わった豆と殻を分離させるため、箕(み)に入れて空中に振ります。
風の力で軽い殻やゴミは吹き飛び、重い豆は足元に落ちる・・と言う理屈ですね。
原始的な方法ですが、女の子の背後、二人羽織り状態で指導中のKさんによると、インドネシアの島々では米も未だにこの方法でより分けてますよとのこと。(かつて農業指導員としてインドネシアにいたKさん・・凄い経歴・・(-_-;) 
最後にゴミと豆を分けるのは、ひたすら人力作業。 収穫した大豆は凡そ7升程度。
引き続いて黒大豆も同じように・・・と言うことだったんですが、
ここで秘密兵器登場。
人力脱穀機、その名も『イセ号』。三重県で製造されたのが名前の由来だと思いますが・・・・
当館にとって、この名前は特別なもの。
昭和63年から平成12年まで二代目理事長を務めたのが、故・中川イセさん。
ちょっと呼び捨てでは呼びづらい機械だ。
中川さんは、イセばっちゃんの愛称で網走市民に親しまれたとても強烈なキャラクターの人物でありました。
さすがに、その名を付けられた(・・偶然ですが)だけあって、『イセ号』強烈なパワー!
あっという間に脱穀終了。
ちなみに動力は機械の後ろにいる二人の足踏みであります。

そして二、三度ふるいに通してから・・・
秘密兵器2号登場!
『唐箕(トウミ)』といいます。
実際にかつて中国で作られた道具らしく、江戸時代ぐらいに日本に入ってきたとか。
ふるいにかけた豆と殻を機械にセット!

エンジン始動!っていうか、これも人力。
ハンドルを回している外ごと隊のOさんがエンジン。
「罰ゲームですか?」って言われました。
写真わかりにくいですが、埃とゴミが、ブワーッと噴出してます。

そして機械の下から・・・・

左は、まだ豆の入った鞘。
右からは、黒大豆!
おおっ、感動的にうまくいっている!
まあ、最終的には、人力選別を行ったんですが・・・・

最終的には、黒大豆も約7升ぐらい。
このあとしばし乾燥し、いよいよ、豆腐に加工。
ワークショップも最終章に!