「ふぉふぉふぉっ、小隊長さん、エゾリスの写真が撮れなくてお悩みだとか?」
あ、あなたはカメラ仙人、じゃなくて法廷管理のIさんじゃないですか。
「まだまだお若いですな。エゾリスはカメラが写すのではありませんぞ。心で捉えるのです・・・」
そ、そんな拳法の極意みたいなこと言われても・・・
「喝っ!モニターを覗くな!心の眼じゃ、心を自然と一体にして耳を研ぎ澄ますのじゃ・・」
は、はい・・・・あぁっ、どこからかカリカリとリスが餌をかじる音が!き、聞こえます!私の耳にも!
「心の眼にしたがって歩みなさい・・そして自らの足元を見つめなおすのです・・」
は、はい、あっ、ここは看守長屋の裏のヒバの木のそば・・
えーっと、次は足元、足元と・・・あーっ、この二つに割れたクルミの殻、それと種を食い尽くした松ぼっくりは!?
エゾリスが食事した跡・・・・
「ふぉふぉふぉっ・・上を見上げてご覧なさい・・」
あっ、い、います!エゾリスがいます。え、えっーとズーム、ズームっっと・・・
「ばかもの!!ズームなど機械に頼るな!自らの気配を自然と一体化して近寄るのじゃ!」
一歩近寄ります・・・
そしてカメラをリスに近づけます・・・逃げない!エゾリスが逃げないぞ。俺にもエゾリスの写真が撮れたぁー!(ToT)
ということで・・・
・博物館網走監獄内でエゾリスを写真に撮るには?
①出没状況を確認・・復元法廷棟管理のIさん、Tさんがたまにエゾリスに餌となるクルミをあげています。お二人に話を聞くとエゾリスの様子がよくわかります。
②餌をよく食べる場所で待ち伏せ・・エゾリスは臆病な生き物です。目立たないところで餌を食べることが多い。冬のこの時期に姿を隠し易いのは常緑の針葉樹の上です。(今回もヒバの枝の上でしたし・・)針葉樹の根元をよく見てクルミの殻や齧った松ボックリが落ちていたら、そこは間違いなくエゾリスの食事場所。
③大きな声、急な動作は禁物!・・大きい声を出したり、触ろうとしたり・・・当館では餌付けをしているわけではないので、これは無理!
以上の点に注意するとエゾリスに遭遇できるチャンスUP!
挑戦してみてください。