2020年5月13日水曜日

農園体験ワークショップ

「農園体験ワークショップ」

もう20年続けている「農園体験ワークショップ」をコロナウイルスの影響で今年は中止とさせていただきました。しかし畑を1年間放置すると荒れてしまうので、学芸チームで
(とうもろこし)と(じゃがいも)の種を蒔きました。じゃがいもは(北あかり)と(男爵)です。
5/11日に蒔いたので、8月末か9月上旬には、収穫の時を迎えられるだろうと思います。
この農園体験ワークショップを博物館で始めたきっかけは、網走刑務所が日本一の耕作面積と収穫量を誇る農園刑務所だからです。網走刑務所二見ケ岡農場は現在もカボチャや
人参、じゃがいも、小豆を収穫しています。明治から昭和30年代までは、収穫した小豆やイナキビを団子や餅にして収穫祭を催していました。受刑者は一年に一度の甘いご馳走が食べられる収穫祭を楽しみに農作業に励んでいたそうです。
大正時代に日本の刑務所で初めて自立更生を促す段階的処遇を導入した先導施設でもあります。これらの歴史を紹介するうえで、博物館で農園体験ワークショップを開催し、昔の農機具に触れてみる、種蒔きから収穫、加工まで一連の自給自足を体験する連続講座を行ってきました。今年の9月に、博物館での収穫祭が実施出来る事を願いつつ種蒔きに勤しみました。収穫祭実施の際は、来館者に博物館の畑で育てた、ジャガバター、焼きトウモロコシを振る舞いますので4ケ月後楽しみにしていてください。