2018年12月5日水曜日

『北海道の集治監』が北海道遺産に選定されました。

2018年11月1日、北海道遺産第3回選定に於いて『北海道の集治監(月形町・樺戸集治監、三笠市・空知集治監、標茶町・釧路集治監、網走市・網走分監、帯広市・十勝分監)~北海道開拓を支えた近代化遺産~』が北海道遺産として選定をされました。
北海道遺産協議会および関係者の皆様に感謝を申上げると同時に、共に集治監、旧監獄関連建造物や資料を保存してきた四市町の皆様に敬意を表する次第です。
月形町は樺戸集治監庁舎を月形樺戸博物館として保存公開、三笠市は空知集治監典獄官舎跡、集治監が作業を行なった幌内炭鉱跡を文化財として保存、標茶町は釧路集治監庁舎を標茶町郷土館として保存公開、帯広市は十勝分監煉瓦造り燃料庫を文化財として保存されています。
そして当財団は、北海道集治監釧路分監網走囚徒外役所として設置以来128年の歴史を刻んできた網走刑務所の旧建造物を貴重な文化財として保存、博物館網走監獄として公開することを通じて「北海道集治監が北海道開拓に果たした功績」を主題として語り続けてまいりました。
北海道命名150年、明治150年という節目の本年に、北海道遺産として「北海道の集治監」が選定をされたことは偶然ではないと思います。北海道集治監として設置された5ヶ所全てにその痕跡が残り、五つの街の人たちが大事に護り続けてきたことが、こうした素晴らしい評価、再び光を当てていただけることに繋がったのだとすれば関係してきたものとして本当に嬉しく思います。

次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、北海道民全体の宝物として選ばれたのが「北海道遺産」です。北海道の豊かな自然、北海道に生きてきた人々の歴史や文化、生活、産業など、各分野から道民参加によって選ばれました。
第3回選定は、北海道遺産の目的・主旨として「有形・無形の様々な遺産を、多様な人々がシェア(共有)する仕組みを作ることで、北海道の「宝物」を次世代に継承することとされたそうです。
今回の「北海道の集治監」選定理由は、
この遺産は、北海道の近代開拓における内陸開発を物語るストーリーであり、また本州の最高 建築技術と文化が導入された近代化遺産としても評価しました。とくに北海道には北方という 地域性から、明治期から国立刑務所(集治監)の設置が集中し、囚人労働による、上川道路、 北見道路の開削、炭鉱(三笠)などの使役が北海道の内陸開発を推し進めた「負の遺産」とも 言えます。今も、網走や樺戸を中心に、当時の施設や道具類を見ることができるとともに、全 道のネットワーク展開への期待、さらには北海道開拓の裏の真実として後世に伝えていくと いったシェアリングヘリテージに期待します。」とあります。
当財団は、今後も旧網走監獄、網走刑務所建造物を北海道開拓の歴史を語り継ぐ北海道遺産として、国民共有の文化遺産(重要文化財)として、しっかりと護り続けてまいります。