2012年7月16日月曜日
南から小さな文化交流団がやってきたぞ!
7/13から網走に台湾・宜蘭縣金岳國民小学のこどもたちが訪れています。
引率をされているのが当館とも10年以上の親交がある台湾・台北教育大学の楊先生や劉先生たちというご縁もあり当館にも見学に来てくれました。
見学前に、たくさんのおみやげを頂戴し、チョットしたセレモニーに。
背中を向けているのが当館の理事長なのですがタイヤル族の手工芸品のバッグをもらい首から下げてます。
気に入ったらしく、この日はずっと首からかけたままでした。
金岳國民小学は宜蘭縣にありますがここは台湾の原住民族の一部族・タイヤル族の集落が多いのです。
この小学校は生徒全員がタイヤル族のために、原住民族の文化教育にかなり力を入れています。
今回は、伝統舞踊クラブの児童たちの選抜メンバーによる北海道訪問中なのでした。
博物館見学は(-_-;)が、ご案内をさせていただきました。
台湾にも古い刑務所建物を保存公開している「監獄博物館」があるので、その話をしてみたら「ぼくは、そこをみたことあるよ!」「ここの建物と似てるよ」とのことでした。(たぶんそういっていたと思うのです・・)
でも喜んでいたのは、監獄歴史館の体験展示コーナーだったり・・言葉は通じなくても子どもの興味はやっぱりっこういうところにいくのだなあ。
見学途中に園路脇に生えている「フキ」の葉っぱを採って「これがジャパニーズアンブレラだ!」ってやったら大うけでした。
みんなフキを欲しがったのでその辺りのフキはなくなってしまった・・
まあいいです。うちの園地内ではフキは雑草扱いになってるので。
驚いたのはその時に小さな男の子に(-_-;)のちょっと最近突き出てきたお腹をつつきながら「Aren't you Totoro?」って聞かれたこと。おじさん、びっくりしちゃいましたよ。フキの傘を担いだかっこがそう見えたか。恐るべしジャパニーズアニメーション‥
彼らは1年生に入学した時から原住民族としての文化教育のために「タイアル語」標準語としての「北京語」そして一番使われている外来語である「英語」と三つの言葉の教育を受けているんだそうです。話しかけてきた男の子は3年生でした。すごいな・・
・・そして当館見学後、網走市内のエコーセンター2000に移動、原住民族の伝統衣装に着替えました。
かっこいいぞ!
今回の訪問は割と急にこちら側に連絡が来たのでさあどうする?!って場面もあったのですが網走市の素早い対応で、このお披露目が実現しました。よかったねえ。
そして伝統舞踊を披露、アトリウムにいた多くの網走市民たちは彼らの熱演に惜しみない声援と拍手を送りました。
小さな文化使節団、大成功だったね!
金岳國民小学の伝統舞踊クラブは台湾で開催されたいろいろな大会での数多くの入賞歴を持っているそうです。
高所に居住する山岳系民族であるために非常に優れた運動能力を持っていることが、激しい舞踊につながっていると言われています。音感、リズム感にも天性の才を見せる人が多く、スポーツのみならず芸能人も数多く輩出しているそう。
日本でも芸能活動をしているビビアンスーさんもタイアル族の出身だそうです。
こどもたちは、このあと、流氷館や北方民族博物館を見学。
7/15には世界自然遺産:知床を見学してきました。
7/16からは釧路市方面に移動、阿寒湖小学校や白糠町のこどもたちとの交流が予定されています。
7/13、台湾の気温は38℃を超えていたそう。
風邪をひかずに頑張って文化交流をしてね!