2012年6月21日木曜日
網走まで
博物館網走監獄ミュージアムショップ(旧網走刑務所庁舎内)では、文豪志賀直哉の短編集『清兵衛と瓢箪 網走まで』(新潮文庫版)の取り扱いを始めました。
『網走まで』は、当時東京帝大生であった志賀直哉が明治43年『白樺』に発表したものです。志賀直哉の分断発表最初の作品です。文学において「網走」の地名が題名となり、紹介された最初のものではないかと言われています。
文庫版では5ページほどの短編です。あらすじを書いてしまうと読む楽しみがなくなってしまいますのであえて紹介はしません。
作品内には「監獄」「刑務所」といったワードは出てこないのですけれど、十分にそれを連想させる内容です。
この時代、【執筆は明治41年】既に「網走」という地名は、=「最果ての地にある監獄」として認識されていたことがわかりますね。
一部¥540円(消費税含む)にて販売中です。