朽ち果てかけたトラック・・・
すでに10数年前にナンバープレートは返却済みになっている廃車です。
車体に描かれた文字でもわかりますが、財団最初の公用車だった「ダットサントラックWキャビン・4WD」。
開館から1年後に購入した昭和59年式です。
市内への連絡、ちょっとした出張の足はもちろん、資料の搬出入、冬は車体前方に排土板を装備して除雪にまで使ったまさにマルチパーパスビークル!なのでした。
あまりに無理な使用が続いて10数年目には修理費用がかさみ過ぎるようになり次のトラックに更新したのです。
取りあえず、走ることはできたので、廃車後もしばらくは構内専用で枯草を集め運んだりしてのんびりと使い続けていました。
その後、走行系が音を上げて、園地内にて頓挫。
バックヤードまで引きずってきた後、丈夫な車台を利用して燃料タンクの土台になっていました。
しかも導入した構内用消防車が、同じ日産の車体を利用したものだったので、最近は、ランプや電装系の部品取りも続き・・・
今年になり車体の腐食が進み、燃料タンクを置くのも危険だろ!ということで、とうとう処分しなくては・・・ということになった次第。
他の職員から見ればただの屑鉄同然なのですが、開館当初からの職員である(-_-;)的には、とてもさびしい・・・・
この車で古い農機具集めに郊外を走り回ったり、イベントごとにチラシや割引券を配りに行ったり、けっこう思い出があります・・・・
ハンドルもクラッチも重いし、除雪用のサブフレームを付けたせいで冬道走行のバランスも悪かったし・・・
でも、入館者が集まらなくて運営が大変だった時期の(今も同じような状況ですが・・)博物館づくりを支えてきた同志!が、また一人いなくなる・・・
そんな気持ちです・・
さよなら・・監獄1号・・・