2018年6月30日土曜日

博物館網走監獄開館記念日の記念行事について(行事終了、7/8追記事項あり)

博物館網走監獄は、7月6日に36回目の開館記念日を迎えます。今日まで自主自立の運営を続けてこられたのも、地元網走市民の皆様の応援あったからこそと深く感謝を申し上げる次第です。
開館記念日を迎えるにあたり、開館当初の原点に立ち返り地域の皆様への感謝をする機会としたく、今年も網走市民の無料入館日(7月6日)を設定いたします。
また本年は、記念行事として同日、開館記念講演会「わが国の懲役刑の源流をさぐる」を開催します。この講演会は、日本法制史研究の権威・國學院大學法学部教授 高塩博(たかしおひろし)先生【博物館網走監獄参与・(公財)矯正協会理事】を講師にお迎えし開催中の企画展「明治改元150年・矯正図書館開設50周年特別展示-刑務所近代化の歴史とそれを支えた人々-展」に併せた演題でご講演をいただくものです。
数年前から取り組んでいる博物館園地内の環境再整備事業も形を見せ始め、数多くの宿根草の花々が館内 各所で咲いています。今回、講演会会場とした研修施設「まなびや館」も自動ドア、ユニバーサルトイレの設置を行なうなど細かく施設を見直し「人にやさしい博物館」作りを進めています。
ぜひ、この機会に市民の皆様に毎年少しずつではありますが現在も成長を続けている当館の姿を、国重要文化財(建造物)に指定された旧網走監獄・旧網走刑務所建造物の迫力を、網走市民が守り続けてきた宝が国民共有の宝となったことを、今一度再確認していただければと思います。
今後も貴重な網走監獄建造物の保存公開を通じて、網走刑務所(監獄)が北海道開拓に果たした功績を伝え続けてまいる所存です。
平成30年6月20日
            公益財団法人 網走監獄保存財団
             代表理事 理事長 北野 清丸
            博物館 網走監獄       
              館長 角 幸博(北大名誉教授)

今回の行事詳細は下記の通りとなります。
・平成30年7月6日(金曜日)に行う行事について
①網走市民無料入館 当日は、網走市民入館無料といたします。入館時に窓口にて網走市内に住居があることを証明するもの(運転免許証、保険証等)をご提示いただき入館料を無料で取り扱うものです。
②開館記念講演会 聴講は無料ですが会場は定員(80名)がありますので、事前申込み(博物館網走監獄45-2411)が必要となります。
③監獄食堂の開館記念日限定メニュー 限定メニューとして、2014年の網走刑務所被収容者用メニューから2種類を再現「カレー肉団子の監獄食」「ちょっと中華風な監獄食」をそれぞれ20食限定(¥750)で提供します。


7/8追記
今年の開館記念行事も無事終了しました。たくさんの網走市民の方が施設を見に来てくれました。講演会も40名の方が聴講してくれました。監獄食堂も賑わいました。ありがとうございました。
36年目となった博物館網走監獄の運営、しっかりと文化財建造物を維持し、北海道開拓に大きく関わった明治時代の北海道集治監の存在意義を伝え続け、そして少しずつですが施設の充実に務めていこう、来館者の方が興味を持ってくれるような事業をしようと職員一同気持ちを新たにしたところです。これからもよろしくお願いいたします。