平成28年2月9日をもって正式に旧網走監獄、網走刑務所建造物2件8棟が国より重要文化財の指定を受けました。
1・これまでの経緯
平成25年度から平成26年度にかけて各建造物の修復履歴調査報告書の作成に取り組みました。調査作業は北海道内建築史の権威、北海道大学名誉教授角幸博氏(2月1日より博物館網走監獄館長)の主宰するNPO法人歴史的地域資産研究機構に 委託、取りまとめた報告書は網走市教育委員会、北海道教育庁を経由し、文化庁に提出をしました。
本調査報告書の作成に対しては平成25年、26年の2年に亘り北海道(地域づくり交付金計310万円) 及び網走市(網走市補助金計150万円)より助成をいただきました。
平成27年7月より2度に亘り文化庁文化財部参事官(建造物担当)調査部門文化財調査官による現地 調査を受け、平成27年10月16日文化審議会より文部科学大臣宛、旧網走監獄、旧網走刑務所建造物2件8棟を重要文化財とする答申が行われました。
2・重要文化財指定の告示
平成28年2月9日付官報号外第29号(別紙)に
「文部科学省告示第6号 ○有形文化財を重要文化財に指定する」旨、告示が掲載され、当財団が所有する
一、旧網走監獄 庁舎、舎房及び中央見張所、教誨堂
二、旧網走刑務所二見ケ岡刑務支所(二見ケ岡農場) 庁舎、舎房、教誨堂及び食堂、鍵鎖附着所、炊場
の2件8棟が正式に重要文化財に指定されました。
今後、文部科学大臣名の指定書交付を受けることとなりますが、文化庁より北海道教育庁経由でオホーツク教育局に指定書が届いた後に伝達される運びになっています。日程が確定いたしましたら改めてお知らせいたします。
以 上
平成28年2月9日
公益財団法人網走監獄保存財団
理事長 鈴木 雅宣