作業は、面会所を一旦解体し撤去することから始まります。この作業の準備の為の覆いを仮設しました。面会所は、次年度以降になりますが屋外に復原する予定となっています。
博物館網走監獄がお客様に最初に内部を見学していただく建物(ビジターセンター的なポジション)であることから
① 博物館網走監獄の社会的役割・使命をメッセージする展示、
② 博物館網走監獄にある文化財を解説、網走監獄を初めとする北海道に設置された監獄が開拓期に果たした功績を解説する展示、
③ 利用者がくつろぐことができる場の創出、 の三点をコンセプトに展示は3つのコーナーで構成します。
1・「博物館網走監獄への誘い」・・・博物館網走監獄がどのような経緯で何を目的に開設されることになったのかというメッセージを伝えます。
明治期、北海道に設置された集治監と呼ばれた監獄5ヶ所夫々の設置目的や行った作業、北海道開拓に果たした功績をわかりやすくまとめました。そして博物館に移築された旧網走刑務所建造物の文化財としての価値や見所を解説するコーナーなどで構成。博物館網走監獄のガイダンス機能を果たします。
2・「典獄は語る/網走監獄の誕生と使命」・・・網走監獄が誕生した時代背景、誕生の意味とその使命について典獄室の環境を生かし『典獄が語る』映像演出を行います。
3・「網走監獄ライブラリー」・・・網走監獄の歴史に関連する貴重な文献や資料をタブレット端末を使ってみることができるデジタルアーカイブと、網走監獄、刑務所に関連する文学作品等を自由に閲覧できるコーナー。建物の意匠に合わせたクラシカルな休憩用什器(ソファ、テーブル等)を準備し寛ぎながら歴史博物館である網走監獄のディープな部分を楽しんでいただきます。
展示解説には近年増えている海外からのお客様に対応できるよう英語、中国語、韓国語の解説を付け加えました。「1.博物館網走監獄へのいざない」コーナーでは展示ボード内にタッチ式パネルを埋め込み外国語解説を選択式で表示、「2.典獄は語る」は映像展示に外国語バージョン音声3種類を製作し、スイッチで選択できるようにしました。「3.網走監獄ライブラリー」のデジタルアーカイブも外国語に対応したものを導入し、海外から訪れてくれたお客様の知的要求にしっかりお応えできることを目指します。