2013年6月30日日曜日

31回目の夏

博物館網走監獄が平成2576日、31回目の開館記念日を迎える件について

博物館網走監獄が昭和5876日に開館してから31回目の夏を迎えようとしています。
今日まで自主自立の運営を続けてきていますのも、地元網走市民の皆様の応援あったからこそと深く感謝を申し上げる次第です。
昨年は開館より30年の節目となり、且つ4月に新たに公益財団としてスタートをし、更には8月に館内に移築した旧網走建造物、庁舎、煉瓦造り独居房、裏門、哨舎など7棟が国登録有形文化財として、平成17年登録の五翼放射状平屋舎房、教誨堂、二見農場建造物群の3棟に続いて追加登録となり、合計10棟の旧網走刑務所移築建造物全てが国登録有形文化財と認定されるなど慶事の重なった年でもあり、開館30年記念事業として、博物館園路・園地の大規模な改修工事など様々な事業を展開いたしました。
本年は、移築建造物の文化財としての価値を確認するための修復工事履歴調査や、末永く文化財を保存をしていくための修復を中心とする維持保全作業、館内の様々な施設の老朽化対策などの作業を続けています。
開館記念日76日は、開館当初の原点に立ち返り地域の皆様への感謝をさせていただく機会としたく、網走市民の入館料を無料とさせていただきます。
寒冷な気候が続いていましたが、7月の声を聴き、やっとオホーツクの短くも爽やかで気持ちのいい夏の季節が訪れた実感があります。数年前から取り組んでいる博物館園地内の環境再整備事業も形を見せ始め、数多くの宿根草の花々が 施設内のあちこちで咲き始めました。
ぜひ、この機会に市民の皆様にも開館より31年を経て少しずつではありますが成長を続けている現在の当館の姿を、国登録有形文化財に認定された旧網走刑務所建造物の迫力を、今一度再確認していただければと思います。
今後も博物館網走監獄の保存公開を通じて、網走刑務所(監獄)が北海道開拓に果たした功績を伝え続けてまいる所存です。

平成2571
                         公益財団法人 網走監獄保存財団/博物館網走監獄

・平成2576日に行う行事について
網走市民無料入館対応
開館記念日当日のみですが、網走市民入館無料といたします。入館時に窓口にて網走市内に住居があることを証明する書類(運転免許証、保険証等)をご提示いただき入館料を無料で取り扱うものです。