さっぱりと無くなってしまった・・
先日、再現展示『炭焼き窯』を撤去しました。
開館間もない1983年に設置したものです。
実は、この炭焼き窯は本当に炭を焼けるものでした。
最初に炭にするための薪を積み上げその周りに今度は粘土を盛って窯の形を作り火をつけて炭を焼く。このことにより周りの粘土も焼きあげられて窯となるものだったので・・3回ほど、本当に炭焼きをしました。
毎回大量に炭ができてしまい、かつては天都山の桜まつりの焼き肉用に提供したこともあるほど。
でも炭を焼くのも、焼けた炭を中から取りだすのも大変だったなあ、本当に体にある穴という穴すべてに炭の粉が・・・
今となっては懐かしい思い出ですが。
さて、そのように作った炭焼き釜。もともと仮設のものでそう長く使うものではないのに30年何とか形を保っていたのですが、冬の大雪で葦葺きの屋根も破損。窯本体のヒビも大きくなり、このままでは崩落する恐れも・・見学者が近づくのも危険と判断。修理も叶わないことから解体することになりました。
でも網走刑務所が燃料として炭焼きを行っていたことも事実。
実は数年前に作った三段式登り窯、炭焼きも可能とのこと。
いつかまた炭焼きに挑戦してみたいものだなあ。
取り急ぎ、お知らせでした。