2011年10月4日火曜日

星の声を聴いた・・・

                        (写真は、JAXAみちびき特設サイトから)

数日前、今回の実証実験の事前調整が二日間にわたって行われていました。
14日からの本番に備えてほぼ最終チェックに近い段階のもの。
関係のエンジニア数名が、実際に『みちびき』からの電波を受信し、機器の設置場所などを確認したのです。

素人の私たちは、実証の時に使用するスマートフォン、『みちびき』の電波受信機のついたPDA等を貸していただき、当日、参加者が歩くルートの確認などお手伝いをしました。
エンジニアの方からも、いろいろと説明を聞いたのですが、門外漢の(-_-;)の理解度はとても低く・・相槌は打ってたんですが・・何だか申し訳なかったです・・・

しかし、PDAの小さなモニターに一定のリズムで数字の羅列が表示され、それがみちびきからの信号受信ができていること(らしい)だということは何となくわかりました。
おお、これがみちびきからの信号!宇宙(高度は30,000km以上だそうです)からの声なのだ!と何となく感動してみたりしました。(写真も撮ったのですが、関係の方からいろいろな部分で国家機密みたいな部分があると聞いているので怖くてアップできず・・)

今回の実証実験の話、あんまり他言しちゃいけない(前述の関係でね)こともあったのですが、家族、特に二人の子供達とは話しちゃってます。
まだ6歳になったばかりですので容赦してほしいです。
二人とも宇宙ネタの話には興味津々です。
『準天頂衛星みちびき』は、擬人化された『みちびき君』として認識し、宇宙に浮かぶ星形の道案内用ロボ(友達系)みたいな感じに捉えているようですが。

今秋からの新しい仮面ライダーはなんと宇宙ネタ(!)のライダーです。
日曜の朝、一緒に見ていると、主人公のガールフレンドが宇宙オタク(夢は宇宙飛行士になること)で、放課後は近くの(!)JAXAによく遊びに行ってるというお話でした。
もちろん親父((-_-;)ですね・・)は得意になって、『今度さあ、JAXAのお姉さんが監獄に来てくれるんだよねー!』と、あまり正確ではない説明をしたときの、やつらの反応と言ったら!
えーっ!? ついにー、かんごくにー、宇宙キターッ!(ユニゾンで)」ですよ!
「と、とうちゃん、ぼくもその日、かんごく行っていい?」
「わたしも、JAXAの人にうちゅうのこと、ききたいよー!」
「きっと、フォーゼ(新ライダーの名前です)にも会ってるにちがいないーっ!」

・・・・すごい興奮状態でした。
でも、その日の実証は小中学生親子連れ対象です。幼稚園年長組の彼らは邪魔になるだろうなあ・・・


彼らにも、みちびきの本当の役割や、みちびきが日本から3万km以上高いところを飛んでいることは伝えてみています。 みちびきからの信号を受信した話も。もちろん、ものすごく噛み砕いてですが・・
「ふーん、いい仕事をしますなあ」
「でも、一人ぼっちで宇宙にいるのはさみしいよねえ」
「そーかなー、宇宙は、ほしがいっぱいあるでしょー」
「そーだ!とーちゃん、いのちが終わるとほしになるっていったでしょー」
「そーだよ!みんな、ほしになっておうちのことみてるっていったよー」
「はこだてのしゃしんばーちゃんもほしになったんでしょー」
それは、僕の20年前に亡くなった母親のこと。彼らにとっては写真でしか出会ったことのない祖母のことです。
「きっと、みちびき君は、しゃしんばーちゃんにもあってるよー」
「とーちゃん、みちびき君とおはなししたんでしょ? ばーちゃんにあったっていってたー?」
うーん、みちびき君は忙しいからね。多分、まだばあちゃんにはあってないと思う・・そんな風に答えたような・・
でも、もし、みちびきと本当に会話することができるなら、聞いてみたい質問だな・・と思いました。


いよいよ実証実験実施まで10日を切ろうとしています。
15日、16日には、網走市内の子供たちがこの実証に参加します。
オホーツク総合振興局にも、申し込み、問い合わせがずいぶん集まったらしい。
学校を通じての募集はどうなのかな。ドキドキします。
出来るだけ多くの子供たちに、みちびきの声を、多くの人たちの願いを載せた衛星(ほし)の声を聴いてほしい。
切実にそう思います。

どうか、期間中の天気が大きく崩れることのないように。
子供たちと一緒にてるてる坊主をつくろう!それぐらいしかできないなあ・・