網走監獄舎房の天窓
明治45年に再建された網走監獄舎房は、江戸時代の牢屋敷から脱却し欧米列強と肩を並べられるようにと司法省の技師が海外視察を重ね、近代国家日本の監獄に相応しい獄舎建設を推進したものです。和洋折衷の建築の中でも天窓は最たるものです。
- 高さ7.4mの屋根に取り入れた天窓ガラスは厚さ7mmそして鉄線が施されています。
- 天窓を通して光が差し込みます。
- 暗い牢屋敷から明るい舎房へ受刑者の心情にも配慮されています。
- 天窓を取り入れるためクイーンポストトラス(洋小屋組み)にしています。
- 小屋組みに強度を持たせるため鉄筋の開き止めが施され建築美を醸し出しています。