2014年5月30日金曜日

ガイドマップ外国語版が完成!

入館時にお客様にお渡ししている館内ガイドマップ外国語版が完成。
今週から使い始めています。
上2枚が中国語(繁体字)バージョン。


そして英語版。
内容は、ほぼ日本語版に準拠していますが、翻訳作業を進める中で外国の方に伝わりにくいものなど少し変えているところもあります。
文字を納めるためにイラストマップも多少変わっているんですよ。縦書きを横書きにするために見えなかったところができたり、細かく修正をしています。
そして、この外国語版を作るための翻訳作業は、地元網走在住のネイティブの皆さんにお手伝いをしてもらいました。
何度も何度も打ち合わせをしながら作ったので時間がかかってしまいましたが、それなりに納得できる内容になったと思います。
網走も緑が美しい季節になり、外国人観光客の方が見学をする姿も増えてきています。
少しでも見学しやすくなっていればいいなあ。



2014年5月27日火曜日

がんばりました!

5/25(日)、2014年度の「農園体験ワークショップ:キッチンガーデンを作ろう!」第1回目のワークショップが行われました。
本当は5/18が1回目の予定だったんですが、この前の週末にかなりの量の雨が降り、畑が泥沼のようになってしまったため延期に。
この日も、皆さんの服装からなんとなくわかるように、霧雨、そして日中の気温も五度程度という寒い日になってしまったのですが、とりあえず畑の水が掃けたことと、この後のワークショップ開催のスケジュールもあり、強行!・・にも関わらず、参加を予定していた皆さんは全員集まってくれました。
この日は、ジャガイモを植えつけました。写真は、畝を切り、肥料を撒いているところ。
そして、種芋の植え付け。今年は男爵やきたあかりなど四種類を植えました。どの種類が一番多く取れるかな。
こうして等間隔に種芋を並べた後、土をかけてジャガイモ植え付け作業は終了。
このあと、翌週6/1開催の2回目のワークショップ、苗ものの植え付け作業の準備として、畑を起こし、予め肥料をすきこむ作業などを行いました。
来週はかぼちゃやきゅうり、トマトなどの苗を植える予定。
暖かくなるといいんだけどなあ。

2014年5月17日土曜日

百年先へ

5月17日、『二見桜並木と古道をまもりそだてる会』が、今年も並木への桜苗木の植樹作業を行いました。
オホーツク海で猛発達した(970hp台です!)低気圧の影響で気温2℃台、風速10m/s以上という悪条件の中での作業になりましたが、25名の会員が集まり15本のエゾヤマザクラを並木の欠けている部分に補植しました。
写真を見てもらうと、相当風の強い中での作業だったことがわかるのでは。

桜並木は、明治24年(1890年)に完成した北海道中央道路に連結する刑務所用地内から網走湖北岸を通る道沿い(現・道道104号網走端野線)に植えられたものです。大正2年(1913年)、今から100年前、当時の網走監獄二見ケ岡支所長「千葉啓次郎」が道沿いに桜を植樹することに着手しました。この時点で、網走湖南岸に通行の容易な新道と鉄道が完成しており、多くの犠牲を払って開通した中央道路の交通量は激減、道は荒んでいたそうです。桜並木作りが何を目的としたものかは記録として残されていませんが、最終的に移植された総数は2,000本に達したといわれています。
一説には、通行量が減り人々の記憶から中央道路が忘れられることを防ぐために桜並木を造成しようとしたのでは・・とも言われています。道路工事は200人以上の囚人、監獄職員が犠牲になり行われたことは、20数年しか過ぎていなかった当時の監獄に関わる人たちの中には強烈な記憶であったでしょう。
しかし、それから更に100年の時間が過ぎ、桜並木の桜たちは次々と寿命を迎え、枯れ、朽ち果てようとしています。
中央道路と網走監獄の物語を物言わず語り継ぐ桜並木。
まもりそだてる会は、二見農場のある網走市二見地区の住民の皆さん、網走刑務所職員有志の皆さん、網走歴史の会の皆さん、博物館網走監獄友の会会員の皆さん、そして当館が作った桜並木を今後も維持していこうという気持ちを持つものたちの協議会組織です。
大きな仕事はできませんが毎年少しずつでも並木への植樹や除草などの維持活動をし続けようと考えながら活動を続けています。
 
今年植えた15本を加えても1.2kmの並木の桜の数は215本。まだまだスカスカです。そして、今年も何本か老木の弱り方が著しいものもありました。
今、会が植えている桜は凡そ15年生のもの。きれいに咲きそろうには5年ぐらいかかります。老木たちと同じ大きさに見える前には何十年も待たなくてはいけないでしょう。
それでも、この活動を続けていけばきっと百年先の人たちも、この桜並木を見ることができ、そして中央道路の物語に気づいてくれるのではないか。そう信じて活動を続けていきたいと思います。

2014年5月16日金曜日

思いはブラジルへ!

サッカーワールドカップブラジル大会、SAMURAI BLUE(日本代表)メンバーも発表になり盛り上がってきました!網走市からの応援メッセージ、もちろん博物館網走監獄からも届けます!

応援動画は、「網走市からの応援メッセージ!」←をクリックしてください。 

2014年5月7日水曜日

『幻の桜並木』

5/12 追記
2014年度の桜並木一般公開を昨日、無事に終了できました。
5/10は、低温、霧雨、桜も三分先程度の開花状況であったにも拘らず、56名の方が。そして快晴と気温上昇により、殆どの桜が満開に近い状況に開いた今日5/11は850名!、両日合わせて900名以上の方が並木を見に来てくれました。地元の方が多かったのですが、旭川や帯広からお見えになった方もいらっしゃいました。本当にありがとうございました。


今年も網走刑務所の協力により『幻の桜並木』とも呼ばれている二見の桜並木の一般公開を行えることになりました。

刑務所用地内ですので、ルールを守って桜を楽しみましょう。
・公開日 平成26510(土曜日)11日(日曜日) 
・時 間 共に午前10時から午後3時まで。これ以外の時間は並木入口側が施錠されます。入口に係がいますので指示に従ってください。

国道238号と道道網走端野線の交差点から徒歩で入ることができます。刑務所敷地内での喫煙、飲酒は禁止。トイレ、ごみ箱はありません。ごみは各自でお持ち帰りください。

桜並木は、明治24年(1890年)に完成した北海道中央道路に連結する刑務所用地内から網走湖北岸を通る道沿い(現・道道104号網走端野線)に植えられたものです。大正2年(1913年)、今から100年前、当時の網走監獄二見ケ岡支所長「千葉啓次郎」が道沿いに桜を植樹することに着手しました。この時点で、網走湖南岸に通行の容易な新道と鉄道が完成しており、多くの犠牲を払って開通した中央道路の交通量は激減、道は荒んでいたそうです。
桜並木作りが何を目的としたものかは記録として残されていませんが、最終的に移植された総数は2,000本に  達したといわれています。桜の少ない道東地区において、当時その規模は最大とも言われ、地元住民にも『二見の桜並木』と親しまれていましたし、かつては刑務所内の行事として囚人たちに桜を楽しませたこともあります。
しかし昭和29年に端野嘉多山線が道道に認定後、再び交通量が増加、昭和31年より改良工事が始まり徐々に桜は伐採されることとなり、遂には昭和58年からの大規模な改良工事により、湖側の桜並木の大半が失われ刑務所敷地内の桜並木だけが残ることとなりました。

・桜並木保存について(『二見桜並木と古道をまもりそだてる会』の発足)
 『二見の桜並木』は、単なる景観ではありません。120年前の網走監獄・網走刑務所設置の事由であった北海道中央道路の痕跡を伝える貴重な歴史指標といえるものです。5月に桜が咲くとき、10月に桜が紅葉するとき、一本の桜色の、紅色の線となり、かつてそこに存在した道の存在を思い起こさせてくれます。
今から10年ほど前、二見地区の皆さんが桜並木内での観桜会開催を行い、その後「網走歴史の会」が引き継ぐ形で「二見桜並木を歩く会」を企画、実施されていました。しかし、老齢化したエゾヤマザクラは樹勢も弱り始め、倒木、枯木も目立ってきました。このような状況から並木の保全を求める声が生まれてきたのです。
網走刑務所が設置され中央道路開削工事が行われてから120年を迎えた平成22年(201010月、博物館網走監獄が、刑務所設置100年の平成2年(1990)に当時の刑務所職員有志によって敷地内に記念植樹された桜40本を並木内に移植しました。この作業に、網走歴史の会会員、二見地区住民の皆さんも参加されたことから保存を目的とした 協議会設置の機運が高まり、平成23年(20113月網走歴史の会、網走市二見ヶ岡区会、財団法人網走監獄保存財団、博物館網走監獄友の会、網走刑務所職員有志の5団体による『網走刑務所に協力をし、桜並木の保全、維持活動などを行う緩やかな協議会』形式での団体設立となりました。同年5月より、昨年まで3回の植樹、秋の草刈りなどの維持作業、開花期の一般公開企画等を行っています。

開花宣言!

ゴールデンウイーク終わり間際の5月5日に園地内のエゾヤマザクラが開花しました。
どの桜の樹を標本木にした・・というわけではないので、とりあえず咲いた桜を見つけた・・という。
5月7日朝、こんな感じです。
5分咲き?くらいでしょうか。
今週末までは持たないかなあ。