2014年7月31日木曜日

監獄歴史館映像展示への外国語音声追加

(英語版『赫い囚徒の森』抜粋)

2010年に展示施設「監獄歴史館」をリニューアルした際に、展示の核として設置し好評の映像展示「赫(あか)い囚徒の森:体感シアター」(約7分間)は、当初よりシアター入口に、英文・中文・韓国語の内容表示をしていたのですが、「迫力のある立体音声、映像なので、文章で内容を説明されてもわかりにくい」という意見が多く寄せられていました。そこで今回の改修より英語・中国語・韓国語による吹き替え音声を製作し、上映する事としました。
吹き替え版製作に当たっては網走在住外国人(ネイティブスピーカー)の皆さんの協力を得、細心の注意をし翻訳作業を行いました。音源録音時には東京在住のNHKワールドラジオ日本アナウンサー(韓国語)、国土交通省「YOKOSO JAPAN」ナレーター(中国語)、NHK外国語教育番組出演者(英語)などの出演を得て、美しく表現力豊かな吹き替え版を作り上げることができました。
7月24日より、毎時00分:日本語、10分:英語、20分:日本語、30分:中国語、40分:日本語、50分:韓国語のサイクルで上映を行っています。
併せて歴史館内の人気の映像展示「五寸釘寅吉のひとりごと劇場」(約3分間)には、英語・中国語の字幕スーパーを付け加えました。

歴史館内6ヵ所に設置していた英文・中文・韓国語の外国語解説シートは設置場所がわかりにくいとの声もあり、施設正面に1ヵ所にまとめたほかに、各設置個所に大きな文字で設置を表す表示、照明を付け加えました。
設置を行った7月24日は大型観光客船サンプリンセス号の網走接岸日と重なり、館内は多くの外国人観光客で賑わっていたのですが、外国語音声によるシアター上映は特に好評でした。




2014年7月30日水曜日

博物館網走監獄のWi-Fi環境整備について


博物館網走監獄では、海外観光客受け入れ対策として、公衆無線LANサービス:Wi-Fiが無料で利用できるエリアを園地内に設けました。
旅行中にモバイル端末(スマートフォン、携帯型PC、タブレット端末など)からインターネットに接続し情報を得ながら、またSNSに情報を発信しながら、移動する外国人個人型観光客が多いことからWi-Fi接続用設備を設置しました。
この接続装置「光ステーション」を利用する外国人観光客向けWi-Fi環境整備は、NTT東日本と北海道、北海道観光振興機構が2014年1月に協力連携協定を締結し、道内各地の観光案内所などで、「光ステーション」提供エリアにおいてキャリアフリーでWi-Fiが14日間無料で利用できる「ID/PASSカード」を配布しているものです。
道内には現在5500ヵ所の『光ステーション』が設置され、この協定に基づいて観光案内所、道の駅など43ヶ所で「ID/PASSカード」が配布されています。オホーツク管内の「ID/PASSカード」配布は北見市「道の駅おんねゆ温泉」、上湧別チューリップ公園などで行われています。当館は網走市観光部を通じ北海道に「ID/PASSカード」配布の申請を行い、承認を受けて配布を行っています。
NTT東日本の「光ステーション」を利用するWi-Fi環境整備(協定)には北海道とは別に、札幌市・千歳市・旭川市・富良野市・美瑛町、JR北海道やレンタカー会社なども加わり「ID/PASSカード」が外国人観光客に配布されています。
当館では、7月25日に「光ステーション」(Wi-Fi接続装置)をミュージアムショップ、休憩施設を持つ旧網走刑務所庁舎内、監獄食堂棟の2か所に設置をしました。また「光ステーション」設置に併せて光通信回線もより高速大容量の通信が利用できるいわゆる「ギガタイプ」に更新をしています。
外国人旅行者以外の方もキャリアフリーでWi-Fiが無料で利用できる「FLET'S SPOT」(ただし1日30分の制限あり)としても利用できます。
今後も海外観光客誘致には積極的に取り組みを進めてまいります。