2020年5月25日月曜日

企画展「教誨師」の活動

待ちに待った開館です。博物館開館以来、こんなに長く博物館を休館してたことはなく
本来ならば、4月29日からご覧頂くはずの企画展でしたが、やっと皆様に今企画展「教誨師の活動」展をご紹介できます。教誨とは、教え諭すという意味であり、日本の刑務所で受刑者に対して道徳心、道義心の育成を目的とした教育を行うことです。その教育を施す人を教誨師といいます。教誨師は現在ボランテイアで受刑者に教誨を施されています。主に宗教家の先生たちです。では、その教誨の起源はいつから始まり、どのような変遷を辿って現在の状態になったのかを文献や写真とともに紹介いたします。ぜひ、ご来館の際は歴史館1階の企画展コーナーでご覧ください。

2020年5月24日日曜日

博物館網走監獄は5月25日より開館しています。来館に当たってのお願い。

博物館網走監獄は、5月25日より開館を再開しております。
今後は、新型コロナウイルス蔓延防止対策として、以下の取り組みを行います。来館される皆様にもご協力をお願いいたします。
  1. 入館時にはマスクを着用してください。職員もマスクを着用し業務を行います。受付等一部の業務は、相互の感染予防のためゴム手袋を着用する場合があります。
  2. 見学中はマスクの着用に加え、咳エチケットにご協力ください。今後、気温が上昇する時期になります。熱中症予防のため屋外見学時、周囲の方と適正な距離が取れている場合はマスクを外していただいても構いませんが、建物内に入る際は必ずマスクを着用してください。
  3. 熱や倦怠感、息苦しさ、味覚・嗅覚の異常などの症状がある場合は入館をお控えください。(入場口に体温計を常備しています。)
  4. 受付、監獄歴史館等館内各所に手指用消毒液を設置しました。ご利用ください。
  5. 館内及び展示建造物ご見学の際には、他のお客様との間に十分な距離をとっていただくとともに、混雑時は譲り合ってのご見学・ご協力をお願いいたします。

なお、他のお客様に著しく不安を与えるような言動・行為が確認された場合は、入館・見学をお断りさせていただきます。

併せて館内展示におきましては、

  1. ハンズオン展示(囚人服着用体験、足枷体験等)を使用中止、撤去しています。
  2. 映像展示(歴史館「赫い囚徒の森」、庁舎「天国は語る」等)は、三密な状態にならないよう映像視聴位置の椅子の数、またフットマークを設置しています。
  3. 館内ガイドツアーは、休止しています。

財団直営の『ミュージアムショップ』『監獄食堂』は、以下の通りの対策を行っています。

  1. カウンター部分には、ビニールカーテン、アクリルシールドを設置しています。
  2. 監獄食堂席数は、混雑状態を避けるため通常の二分の一、30席に減少しています。
  3. 庁舎ミュージアムショップ併設の休憩コーナーも席数を減少しています。

全てのお客様が安心して館内をご見学いただけるよう、上記内容にご理解とご協力をお願いいたします。

The Museum Abashiri Prison will open again from May 25th.


We will take the following measures to prevent the spread of COVID-19.
  1. Please wear a mask when entering the museum. Museum staff also wear masks to carry out their work. Some operations such as reception may wear rubber gloves to prevent infection.
  2. During the tour, please wear a mask and cooperate with cough etiquette.
  3. If you have any symptoms such as fever, malaise, dyspnea, or abnormal taste or smell, please quit the admission.
  4. Hand sanitizers are installed in various places in the building. Please use it.
  5. When observing the building and exhibition structures, please keep a sufficient distance from other customers and, when it is crowded, please make concessions to view and cooperate.
Please note that if any behavior or behavior that causes significant anxiety to other customers is confirmed, we will refuse to enter or visit the facility.

In addition, in the exhibition,
  1. We have stopped using the hands-on exhibits (experience of wearing prisoners' clothes, experience of attaching weights to legs, etc.) and have removed them.
  2. In the video exhibitions (History Museum "Forests where men in red prisoners' clothes were there", Government building "Prison chief talks about history", etc.), the number of chairs at the video viewing position was reduced and the foot mark Is installed.
  3. The museum guided tour is suspended to prevent infection.
The "Museum Shop" and "Prison Restaurant" are taking the following measures.
  1. Nylon curtain and acrylic shield are installed on the counter.
  2. The number of seats in the prison cafeteria has been reduced to half, which is the usual 30 seats, to avoid congestion.
  3. The number of seats is also decreasing at the rest area of ​​the Government Building Museum Shop.
We kindly ask for your understanding and cooperation so that all customers can visit Museum Abashiri Prison with peace of mind.

2020年5月18日月曜日

大掃除

「体感シアター」

臨時休館から30日目を迎えました。今日は歴史館展示のメインである「赫い囚徒の森」
体感シアターの大掃除をしました。体感シアターとは、130年前の網走監獄による中央道路開削工事の様子を7分間で上映しているシアターですが、このシアターは強化ガラスのステージに3面紗幕のワイドスクリーン、立体造形物を配置しプロジェクターで投影する内容でまさに見学者に体感していただくものです。開館時は人気のシアターで常に来館者で賑わっているコーナです。休館中や閉館後の夜間しか掃除ができないことが悩みでしたが、久しぶりに紗幕の埃を払い、ガラスを拭き、人形など掃除機をかけました。綺麗になった体感シアター。館内の展示棟全て、大掃除しましたので歴史を重ねた文化財ですが、衛生的な館内で安心してご見学いただけます。開館した際は、ぜひご来館していただきたいと願いつつ、毎日準備を進めています。




2020年5月17日日曜日

【緊急のお知らせです:博物館網走監獄は臨時休館中です。】




本日、網走市内に配布された情報紙「マイタウンあばしり天都山」に博物館網走監獄が16日から開館との記事が掲載されていますが、臨時休館は継続中です。5月初旬時点での情報で記事が作成された模様です。
現在は見学はできません。ご注意ください。

2020年5月15日金曜日

臨時閉館期間の再延長について


新型コロナウイルス蔓延防止対策としての博物館網走監獄の臨時閉館再延長
(当面の間)について

514日、政府より新型コロナウイルス特別措置法に基づいての緊急事態見直しが行われましたが北海道は解除対象地域とはならず、同日北海道より蔓延防止対策として施設休業の再要請が531日まで延長が行われました。このことに併せて、博物館網走監獄の臨時閉館期間を延長することといたしました。
閉館期間は当面の間とし、新たな再開館日は、521日に国が行う北海道の緊急事態状況の再検討の結果を踏まえて決定することとします。
急なお知らせとなりましたが、ウイルス蔓延防止に協力するため閉館再延長を決定いたしました。ご理解とご協力よろしくお願い申し上げます。

なおこの期間、博物館施設を閉鎖しますが、事務局は(900~1600)業務を行いますのでご連絡は、公益財団法人網走監獄保存財団事務局:電話0152-45-2411番までお願いいたします。

2020年5月13日水曜日

農園体験ワークショップ

「農園体験ワークショップ」

もう20年続けている「農園体験ワークショップ」をコロナウイルスの影響で今年は中止とさせていただきました。しかし畑を1年間放置すると荒れてしまうので、学芸チームで
(とうもろこし)と(じゃがいも)の種を蒔きました。じゃがいもは(北あかり)と(男爵)です。
5/11日に蒔いたので、8月末か9月上旬には、収穫の時を迎えられるだろうと思います。
この農園体験ワークショップを博物館で始めたきっかけは、網走刑務所が日本一の耕作面積と収穫量を誇る農園刑務所だからです。網走刑務所二見ケ岡農場は現在もカボチャや
人参、じゃがいも、小豆を収穫しています。明治から昭和30年代までは、収穫した小豆やイナキビを団子や餅にして収穫祭を催していました。受刑者は一年に一度の甘いご馳走が食べられる収穫祭を楽しみに農作業に励んでいたそうです。
大正時代に日本の刑務所で初めて自立更生を促す段階的処遇を導入した先導施設でもあります。これらの歴史を紹介するうえで、博物館で農園体験ワークショップを開催し、昔の農機具に触れてみる、種蒔きから収穫、加工まで一連の自給自足を体験する連続講座を行ってきました。今年の9月に、博物館での収穫祭が実施出来る事を願いつつ種蒔きに勤しみました。収穫祭実施の際は、来館者に博物館の畑で育てた、ジャガバター、焼きトウモロコシを振る舞いますので4ケ月後楽しみにしていてください。



2020年5月5日火曜日

臨時閉館期間の延長について


新型コロナウイルス蔓延防止対策としての緊急事態宣言期間延長に伴う博物館網走監獄の臨時閉館延長(5月15日まで)について
5月4日、政府より新型コロナウイルス特別措置法に基づいて緊急事態宣言期間5月31日までの延長が全国に発令されたこと、北海道より施設等の休業要請期間5月15日までの延長が指示されたこと併せて、博物館網走監獄の臨時閉館期間を延長することといたしました。
閉館期間は、当初の5月6日までを5月15日金曜日まで延長し、5月16日土曜日より開館いたします。
急なお知らせとなりましたが、ウイルス蔓延防止に協力するため閉館延長を決定いたしました。ご理解とご協力よろしくお願い申し上げます。

博物館網走監獄に隣接している『監獄食堂』も同期間、休業延長といたします。
同じく博物館に隣接するテナント売店「吉村みやげ店」「観光サービス」「マリン北海道:網走監獄店」の3店舗も、同期間北海道による休業要請に協力し休業延長することとなりました。
併せてお知らせいたします。
なおこの期間、博物館施設を閉鎖しますが、事務局は(9:00~16:00)業務を行いますのでご連絡は、公益財団法人網走監獄保存財団事務局:電話0152-45-2411番までお願いいたします。

2020年5月2日土曜日

博物館のお仕事

「支障木の伐採」

開館から37年、年中無休で開館し続けてきた博物館ですが、このコロナウイルスの影響で4/18日より臨時休館を余儀なくされています。しかし休館中も仕事は沢山あります。開館当時に植えた樹木、例えばもうすぐ咲きそうな桜は、私達の心を和ませてくれますが一方では大木になり重要文化財建造物に支障をきたす状態になっているものもあります。木造建造物の周りは出来る限り空間を設け、火災のリスクを減らすように日々心掛けています。そういう訳で、今日は開館当初からお世話になっている造園会社の職人さんに依頼し館内の支障木を伐採しました。大きな重機クレーンやユニットを自在に駆使し、次々と巨木に挑む様子は、まさに職人技でした。当館は野外博物館ですので館内の環境、景観造りも力を入れています。休館中ですが博物館の様子を紹介します。
浴場と五舎房周辺の白樺を伐採しました。