2009年4月1日水曜日

新年度事業の概要

平成21年度 博物館網走監獄 事業概要について

3/24 財団評議員会、3/26 財団理事会を開催し、博物館網走監獄の平成21年度事業計画が確定しましたので事業の概要についてお知らせします。
20年度入館者は約28万人、前年度より3万人以上減少と厳しい状況でありましたが、博物館網走監獄を維持運営していくために、20年度並みの入館者確保を目標に事業計画を策定いたしました。
(平成21年度収支予算書は、近日中にHP内の情報公開欄にて公開する準備を進めています)

①行刑資料館展示リニューアル 開館以来大きく手を加えることの無かった展示改修を実施します。
1階部分には、現在の刑務所内部を再現(凡そ250㎡)、合わせて2階の展示も全面改修を行うものです。現在の刑務所をこれだけの大きさで再現した空間は、類の無い物であり、大きな話題となることを期待しています。 展示方法に新しい技術を導入し、よりわかりやすく網走監獄【刑務所】が開拓に果たした功績などを伝えるものにします。
作業は11月以降を予定し、作業期間(一ヶ月程度)は資料館のみ閉鎖となりますが、現在の展示内容の一部を別な場所に移設するなどし、極力見学に支障の出ない方法を準備します。展示改修に合わせて資料館外装の補修、塗装工事を予定しています。

②特別展 『働く馬と人 人蓄力時代の馬具・造材道具展』開催(8/1~9/27) 網走刑務所では、かつてが農作業、造林造材作業、そして移動の足となって働いていました。馬具、造材道具や関連する民具を展示します。8/9に学芸員による資料解説会を行います。

③『刑務作業製品展示即売会』の開催(7/17~7/30)昨年実施し好評を得た刑務作業製品の即売会を今年も実施します。家具や味噌、醤油、様々な工芸品等のほか、人気の函館少年刑務所『マル獄』グッズを販売します。( 『マル獄』グッズは一部当館売店にて取り扱い中です )

④東農大との連携事業『ニポポの森づくり』 博物館に隣接する9万㎡の森林を有効活用するため、昨年7月 東農大オホーツクキャンパスと受託研究契約を締結しました。3回のワークショップを開催し、今後、参加協働型プログラム方式で森づくりを進めて行く方向付けができました。新年度は6回のワークショップ開催を予定しています。1回目のワークショップは5/30、5/31開催を予定しています。博物館体験講座で小さいお子さんに人気の『落ち葉のプールで泳いでみよう』(10/24)も今年はニポポの森で実施する予定です。

⑤各種イベントの開催 博物館を楽しんでいただけるようゴールデンウイークイベント」(5/3~5/5)、「二見湖畔神社収穫祭」(9/20~9/22)、「寒獄体験広場」(2/1~2/28)を昨年に引き続き開催しますが、内容を更に充実したものとします。5月のGWイベントは、好評の企画『スタンプラリー』『明治の子供遊び』『オリジナルレンガ造り』に加え、明治時代のお菓子をレシピを忠実に再現し実演販売する『明治のお菓子グルメ博』、国際竹とんぼ協会認定インストラクターが指導する『伝統遊具づくり』が登場します。どうぞ、お楽しみに。
 
⑥体験講座、看守長屋年中行事 
好評の体験講座は、『親子で大工道具体験』(8/2)、『絵馬作り』(1/1)、『手織り体験』(1/17)に加え、『夏休み 千切り絵体験講座』(7/26)を開催します。千切り絵の台紙の代わりに白樺の輪切りの板を用意しました。夏休みの思い出の作品を作ってください。
 失われつつある年中行事を実施し、季節感を味わっていただく『看守長屋の年中行事』は、端午の節句(5/5)、七夕(8/7)、十五夜(10/3)、正月準備・お餅つき(12/27)、正月遊び(1/1)、七草(1/7)、鏡開き(1/11)、節分(2/3)、雛祭り(3/3)の9回開催予定です。 『七夕』では、会場に長さ20mの樋を設置し流しそうめんを実施、盛夏に一服の涼を味わっていただく計画を進めています。

⑦体験農園ワークショップ 今年の体験農園は、畑作りから種まき、育成、収穫、そして加工までの一連の作業を通じて『フードマイレージ』を考えてもらうことをテーマにしています。身近に簡単に参加できるエコアクションの場を提供するため、大豆を栽培し、収穫した豆で豆腐やお菓子作りを行う 6ヶ月に及ぶ長期講座になります。好評のジャガイモ収穫体験も実施します。

⑧博物館網走監獄友の会事業 開設から二年次目となる友の会事業として『釧路集治監を訪ねる旅』(6/28)を実施します。日帰りのバスツアー形式で、明治23年釧路から網走に監獄設置のために行われた囚徒大移動の足跡を辿ります。(友の会会員のみ参加できる事業です)

以上、平成21年度も様々な事業展開を進めて参ります。
景況の厳しい状況が続きますが、上記事業にあわせ積極的な誘致、集客、広報活動を行い、博物館の維持運営に当たってまいります。