2008年6月9日月曜日

書籍「刑務所良品」のご紹介

館の学芸課長が東京出張に行って来た。

目的は「全国矯正展」見学。この7月から開催する特別展「刑務作業の歴史と刑務作業製品」そしてその連動イベント「日本各地の刑務所製品の販売」で展示したり販売したりするものを入手に出向いたわけです。

帰ってきて「こんな本売ってましたよ」と見せてくれた一冊が、この「刑務所良品:Made in Prison」という本。




奥付の日付を見ればまだ書店には出回るまえ。会場での先行発売だったのでしょうか。

中を覗いたら、お、面白くて止まらない。内容は、矯正作業製品と言うとわかりにくいだろうが、刑務所の中の作業で作られて市販されている商品を、まるでおしゃれな通販本みたいに紹介したもの。

装丁や商品を紹介する写真からは刑務所を感じません。しかしそこかしこに、ありゃ、これは? そう、うち(網走監獄)の写真が出てきてます。

ありがたい、ありがたい。著者名は・・と見ると都築響一さんとあります。

思い出しました。

もうずいぶん前ですが週刊SPAの「珍日本紀行」と言うコーナーの取材を受けたこと。結構真剣に受け答えしたのですが、出来上がった雑誌を見たら、浴場の刺青人形がアップで紹介されていました。あの時に取材に見えていたのが都築さんだったと思います。なるほど、これもありだなと当時は感心してました。

今回も、かっちりと各刑務所を取材されてまとめていらっしゃいます。でも取材受けた刑務官とかこういう本になるとは思わなかったかも。

お気に入りの商品については巻末に問合せ先もきちんと掲載、帯にもありますが「刑務所産直の逸品 お取り寄せガイド」としても十分に機能します。

私としては、函館少年刑務所製の「獄グッズ」シリーズがお勧めでお気に入り。前掛けや腰袋は日常でも愛用してます。興味のある方はぜひ御一読を。ちなみに「獄グッズ」は当館売店でも一部取り扱い中です。